X線CT認定技師とは。実際に受けてみた!

CT

このたび、第12回X線CT認定技師試験を受験し、 無事に合格しました。

ですので、新人で配属されてばりばりCT頑張っちゃうよっていう新人さん、また

資格を取得しようか迷っている技師さん、に向けて自分の意見も交えてまとめていきます。

X線CT認定技師とは

X線CT認定技師とは、診療放射線技師がもつことのできる認定資格の一つです。技師の間では、「CT認定」と呼ばれていることが多いと思います。例年合格率も高く、比較的ポピュラーなこの資格について、まとめていきます。

その受験資格は

この資格、誰でも受けることができるわけではなく、

一定の資格要件を満たした技師が受験できます。

以上の3つの項目を満たす必要があります。

・・・

ちょっとめんどくさいと思いませんか。

というのも、少なくとも実務経験が5年以上必要になりますので、学校を卒業したての若い方などは受けることがそもそも不可能です。

また、講習会も受ける必要があります。席に限りがありますので、毎回争奪戦になります。

予約開始する時刻にPCやスマホを待機し、申し込む必要があり、だるいなーと思っていました。

講習会自体は、おそらく最近はオンラインで開催されていて、

自宅で受講できるのでらくちんです。

値段はテキスト代込みで1万円です。高すぎますね。病院で補助してくれる場合もあるので、必ず上司や先輩に聞いて確認しましょう。

私は、卒業して6年目の段階で取得しました。

合格率はどれくらい?

そんなCT認定ですが、合格率はどれくらいなのでしょうか。わかりやすいようにグラフにしてみました。2020年はデータが見当たらなかったため、除外しています。

いかがでしょう。毎年75%~85%ほどの合格率です。過去問が公開されていない中でのこの値ですので、試験的にはそこまで難しくないといえるでしょう。

取得のメリットは?給与に反映される??

何事においてもですが、労力を割く以上、その見返りが欲しいですよね。

さて、CT認定を取得すると給料がupする、、かと思いきや、

!!全く反映されません!!

                             (少なくとも私の勤める病院では)

それぞれの勤め先で違いがあると思いますので、各自確認していただきたいところではありますが、CT認定で給料upは聞いたことがありません。ちなみに、私の勤め先では核医学認定技師と治療認定技師には資格手当が設定されていて、それぞれ5000円upです。うらやましい、、、

単純に給料upを狙うなら、それらの資格を取得した方が賢明でしょう。

では、なぜわざわざ時間を割いて、資格取得に取り組んだか。

それはずばり、、

自己満足

これに尽きます。

正直、この職業はなんとなくでもそれなりのクオリティの成果が出せる職業だと感じています。CT検査だって、難しい原理など理解していなくても、位置決め画像上の人間の体を囲い、装置の光った部分を順番に押していけば、検査は終了します。いわゆる「スイッチマン」というやつです。

私はこの「スイッチマン」を否定する気は全くありません。ライフワークバランスが重要視される現代において、最低限の量力でお金がもらえるわけですから、非常に効率的なことだと思います。

しかし私は、

  • 周りの技師から一目置かれたい!
  • 放射線科医から、「あいつに任せておけば大丈夫」と言われたい!
  • 誰よりも原理に詳しくなりたい!

という、モチベーションで生きていますので、受験をしてしまいました。

もちろん最終的には、患者さんのメリットに繋がっていくことになります。なので、賛否はどうであれ、私はこのマインドで問題ないと感じています。

どうですか。皆さんの中にも私の同じマインドの人いませんか。

ギクッとしたあなた、ぜひこの資格にチャレンジしましょう。私でできることであれば、全力でサポートします。

実際の試験とは

私は、ここで受験してきました。

おそらく、100名ほどいたと思います。30歳~40歳くらいの方が多く、男性が80%ほどでした。やけにメガネ率が高かった記憶があります。部屋の温度等も問題なく、快適な試験会場でした。

試験時間は2時間で、50問です。5つの選択肢の中から、1つor2つの選択肢を選ぶ形式でした。

ファントム画像や臨床画像などに関する問題が、8問ほどあったと思います。

印象としては、

えっ、結構むずかしくない、、?

でした。5つの選択肢の中から、2つの選択肢を選ぶ形式が多く、これどっちかなーと悩む問題が多かったから、そのように感じたのかもしれません。本当に合格率8割もあるのかな。。と試験を受けながら考えていました。

あとから見直してわかったことですが、ほとんど講習会のテキストの中に書かれている事柄についての出題でした。なんなら、画像問題もテキストに載っているのと同じ画像が出ていましたので、もう少し細かく見ておけばと後悔しました。無意識に、実際に自分が検査をする項目などは詳しく読んでいましたが、あまりやらない項目はさらりと流し読みをしていたため、このような感想になったのだと思います。これを読んでいる皆さんは同じ轍を踏まないようにしてくださいね。

テキストとは別に、「CT撮影技術学」という本の章末問題を解いていました。雰囲気的には、この章末問題と同じような文言で出題されていて、大変参考になったので、おすすめです。

まとめ

X線CT認定技師試験についてまとめ、実際の試験の感想を記載しました。

別の記事で、試験対策や過去問についても記載しますので、そちらもご覧ください。

合格率も比較的高いため、やや下に見られることの多いこの資格ですが、

個人的には、挑戦する価値のある資格だと感じています。

ぜひ、皆さんもチャレンジしましょう。

私にできることであれば、全力でサポートします。

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